相談内容ごとにアドバイザーを探すのは大変。多方面の課題を一緒に考える伴走者がいるから山を登れる(一般社団法人nosson 様)
一般社団法人nosson
メンバー数:4名 (2024年9月時点)
事業内容:地域活性化に関する事業(関係人口創出事業、ふるさと納税委託事業、いきいきソーシャルアクションプロジェクト等)
拠点:高知県日高村
ビジネス拡大中、みんなの「いきいき」を応援する一般社団法人nosson
高知県日高村で地域活性化に関する事業をされているとのことですが、事業内容について教えてください
代表理事 小野加央里 様:一般社団法人nossonは、「日本一、おばあちゃんが幸せな村。」をビジョンとして掲げています。高齢者をいきいきとした生産者に、地域外の人々を共に支える仲間に。地域の自然と人をつなぎ、あらゆる世代をつなぎ、みんなの「いきいき」を応援しています。
いま私たちが注力している「いきいきソーシャルアクションプロジェクト」(以下、いきいきプロジェクト)では、高齢者を生産者にし、世の中のメンタル低下を緩和する、地域課題と社会課題を組み合わせた産学官民連携事業を展開しています。都会で働くストレス過多な人、メンタル不調気味の人を、高知県日高村から解決していくという、とてもユニークな取り組みです。
いきいきソーシャルアクションプロジェクト:https://ikiiki-being.com/
高知出身ではない小野さんが、地域活性化の拠点として高知県日高村を選んだ理由は何ですか?
元々東京で働いていましたが、高知を訪れたのは東日本大震災のボランティアがきっかけでした。そのときにお会いした代表(NPO法人 日高わのわ会 事務局長 安岡千春氏)の考え方がおもしろく、一緒に働きたいと思って、高知県に移住しました。
高知県は少子高齢化が日本で最も顕著にあらわれると言われており、また人口減少も課題となっています。しかし、地方だからこそ、都会を支えることができる点もあると思っています。そんな地域で、おもしろいビジネスを生み出したら日本全体がより良くなるのでは?と考え、2020年に一般社団法人を立ち上げました。
実は、私は「地域を活性化してやろう!」とは思っていません。地域活性化はあくまでもわかりやすくするための外向けの表現で、地方と都会をつなぐことで、社会のみんながより良く生活できて、その結果として地域活性化ができたら良いなと考えています。
萩原さんには2024年から正式にアドバイザーとして、新規事業である「いきいきプロジェクト」の立ち上げ支援や、既存事業の推進、組織づくりなどを支援してもらっています。社員も増え、ビジネス拡大に向けて、一歩ずつ着実に歩みを進めています。
多方面の悩みをひとりで抱える経営者にとって、受け止めてくれる存在、右腕のような存在が必要だった
nossonにはどんな課題があり、なぜ「経営アドバイザー」が必要だったのでしょうか?
私は元々、経営アドバイザーが欲しいと思っていたわけではありません。地方という環境もあり、高知県ではアドバイザーになっていただけるような方はかなり限られます。「経営アドバイザーが必要だった」というより、私たちには萩原さんのように悩みを聞いてくれて、私たちにとって最適な解を出してくれる人が必要だった、と言った方がいいと思います。
数年かけて研究開発を進めていた新規事業の準備が整い、よしやるぞ!とやる気はあるが、でもやり方がわからない、どうしようと思っていました。ちょうどそのころに、萩原さんとお会いする機会があり、事業ビジョンやそのときに挑戦していたことについて、また私が描いている構想についてお話ししました。
まだ相談の段階でしたが、高知県での地域活性事業という特殊なケースにも関わらず、萩原さんは親身にたくさん話を聞いてくれただけでなく、物事の全体を見て、分かりやすい視点でアドバイスしてくれました。
どのようにProdotto/萩原を見つけたのでしょうか?
萩原さんとは、コミュニティ・リーダーズ・サミット高知(通称:CLS高知)というイベントで初めてお会いしました。イベントでは名刺交換をして、少しお話をして終わりました。その後3〜4回目にお会いした際に、萩原さんがコンサルティングをされていることをようやく知りました(笑)
2023年春頃から、新規事業について少しずつ壁打ちをしてもらい、同年の冬頃に正式にご相談しました。2024年2月から、新規事業立ち上げの伴走を依頼しています。
他に比較されたサービスやアドバイザーの方はいらっしゃいましたか?
アドバイスをしてくれる方は私の周りにたくさんいるのですが、一般的に、アドバイザーという方は事業計画やデザインなど、何か1つの専門分野に偏っている印象があります。「この悩みはこの人に聞く」「この場合はこの人に聞く」というように、相談する内容によってこちらがアドバイザーを選ばなければなりません。これは私たちにとって、とても負担が大きい。
しかし、萩原さんは専門性の偏りが少なく、視点が高く、経営全体を見ている感じがします。いい表現かわかりませんが、マルチプレイヤー感があり、どんな分野でもカバーできるプロアシスタントのようです。社長の横にいると、ちょうどいい人。
経営者の悩みは多いですし、だれに相談したらいいかわからないことも多いので、多方面の悩みをまずは受け止めてくれ、さらに解決案も出せる「右腕のような存在」になってくれそうなところが、私にとっての決め手でした。
新規事業立ち上げに加えて、既存事業推進や組織強化の仕組みづくりも相談
Prodottoのサービスをどのように活用していますか?
週1回の定例会議に参加していただき、新規事業「いきいきプロジェクト」の立ち上げや、既存事業推進の相談をしています。基本的にはオンラインで、ガイド役として事業のアドバイスをもらったり、定例会議の中で事業のゴールを再確認したり、チームがタスクをきちんと回せるように支援してもらったりしています。
新規事業立ち上げにともなう事業計画策定、顧客セグメンテーションや顧客インタビュー設計・分析、在庫管理の仕組みづくりなど、事業に関する幅広い範囲をカバーしてもらっています。また、会議運営やプロジェクト管理、タスク管理など、組織強化の仕組みづくりに関しても、アドバイスをいただいています。
萩原さんは東京、nossonは高知県が拠点ですが、悩みがあればSlackで相談できる環境です。そのため、距離感はそれほど感じていません。萩原さんは年に何回か高知県を訪問して、メンバーの様子を見にきてくれていることもあり、nossonの事業に本当に寄り添ってくれているな、と感じています。
自分でビジネスを実践し、失敗も成功も体験してきた人の話に価値を感じる
どのようなところにProdotto/萩原を利用するメリットを感じていますか?
大前提として、ビジネス経験者からのアドバイスが欲しいと考えていました。ビジネスを自分の手で進めてきた方は、失敗も成功も経験してきています。そのため、経営コンサルだけしか経験していない人とは違って、アドバイスのひとつひとつに信憑性があり、信頼できると感じています。そういう人から失敗話を聞けるのはおもしろいですし、こんなときにこうしたら失敗した、こんなことに困ったという実体験を教えてもらえるのはありがたいです。
また、萩原さんはとても相談しやすい方だと感じています。いい意味で庶民的で、いわゆるコンサルっぽくないんです(笑)
大上段から大きなことを提案してくるのではなく、身内の立場で私たちにとってちょうどいい球を出してくれる印象があります。nossonは社員が少ないので、さまざまな課題に対して、割り振るだけの人材が確保できていません。そういう組織の状況や事業環境、組織のあり方、私やメンバーのスキル、社内外の関わる人全体を考慮し、メンバー・関係者にもヒアリングし整理したうえで、事業として着実に前へ進む方法を提示してくれます。
私ができていないマネジメント部分をフォローしてもらうこともあります。ときにはお兄ちゃん役、ときには経営アドバイザー、事業アドバイザー、ときにはマーケティングについて、人材採用について、ときには私の愚痴を聞く担当、ツールの使い方を教えてくれる人と、変幻自在に動いてくれるのは、nossonのような小さな会社にとってはありがたいです。
やったことがないことをやっているからこそ、分からないことだらけ。伴走してくれる人がいると心強い
新規事業を進めていると、分からないことがたくさん出てきます。登りたい山は明確だけど、どうやって登ったら分からない。どの道を、どういう装備で、どういう考えで行けばいいか、分からない。だれもやったことがないこと、道なき道を進んでいるし、世の中の状況も変わっていくので、進むたびに分からないことが出てきます。そのときに装備を変えなければいけないのか、道を変えた方がいいのか、大きなことから小さなことまで分からないことが次から次へと出てきます。
代表をやっているとさまざまな困難がありますし、それを地域でやっていると心理的負荷が高いことも多いです。社員に相談できないこともありますし、ものすごく小さなことで意外と悩んだりもします。
そういう状況で、道の進み方を相談できる人、私たちの状況を理解して一緒に考えてくれる人が伴走してくれていることは、とても心強いです。
リーダーとして成長し、0から1を生み出す道のりを一歩ずつ進んでいる
Prodottoのサービスを活用した結果、nossonはどのように変わりましたか?
まず私自身は、萩原さんに伴走してもらうようになって、事業ゴールへの意識が高まりました。経営者として組織を運営するにあたり、ゴールに到達するために何を考えておく必要があるのかを理解し、自分のリソース調整の仕方も含め、リーダーとして成長したと実感しています。
nossonという組織としても、チームでタスクが回せるようになり、一歩ずつ上へ上へと進んでいます。 分からないことだらけの道ですが、心強い存在とともに進めていると思っています。
どんな人にProdottoをおすすめできますか?
自分たちに専門知識がない分野や領域で、ビジネスを大きくしたいと考えている方におすすめしたいです。私は0から1を生み出す地域ビジネスがしたいと思いつつ、その領域においての経験や専門知識がなく悩んでいました。そんなときに萩原さんにお会いし、ビジネスが軌道に乗るまでの道のりを一緒に伴走してもらっています。
萩原さんは決して意見を押し付けることはせず、こちらの環境を考慮してくれるので、どんな方でも話しやすいと思います。
nosson様の成長に今後Prodottoがお手伝いできることはありますか?
萩原さんには、もっと深く入ってほしいと思っています。そのためには、私たちがもっと頑張らないといけないな、という気持ちでいます。仕方ないことですが、決して安くはないので、ここぞというときだけフルパワーでやってもらっています。萩原さんの力をさらに発揮してもらいたいので、nossonは売り上げをさらに伸ばし、ビジネス拡大に向けて全力を尽くしていきたいと思っています。