経営会議のナビゲート役がいることで、アメリカ市場での成功に向けて集中できています(株式会社 I'mbesideyou 様)

株式会社I'mbesideyou

社員数:14名 (2024年7月時点)
業務内容:AIを活用したメンタルヘルスケアサービスなど
ミッション:We visualize you’re one & only.
拠点:シリコンバレー、東京、インド

法人サイト:https://www.imbesideyou.com/
サービスサイト:https://therawin.health/

日本×インドの混成チームでグローバル展開を目指す株式会社I'mbesideyou

代表取締役社長 神谷渉三 様:当社は、2020年に設立したスタートアップです。「社会全体が一人一人の個性を認めあい、お互いをリスペクトして学びあえる環境」を目標に、日本人4名とインド人10名の混成チームで、グローバル展開を目指しています

何度かの軌道修正を経て、現在はアメリカ市場に100%集中し、移民向けのメンタルヘルスケアサービスを提供しています。カリフォルニア州でクリニックも立ち上げ、人とAIのハイブリッドでアメリカのメンタルヘルスケア市場へアプローチしています。

萩原さんにはアドバイザーとして、アメリカ市場への展開に向けたバリュー・プロポジションの定義やマーケティング施策、組織課題への取り組み、リーダーチーム定例会議のファシリテーションなど幅広く支援いただき、グローバル展開へと着実に歩みを進めています。

グローバル展開を成功させるには、知見や経験のある人が必要だった

社内にグローバル展開の経験を持っている人がいなかったことが大きな理由です。

起業時から、グローバル展開の構想は頭にずっとありました。起業して1年ほど経った頃、インドでの採用が軌道に乗り、インドのトップタレントを採用して、いよいよアメリカへ進出するタイミングだと考えました。

しかし、グローバル展開経験がある人材が社内にはいませんでした。アメリカで日本のスタートアップが成功するのは、とても難易度が高いことです。その可能性を1%でも上げるためには、知見や経験を持っている人が必要だと思い、外部アドバイザーを探すことに決めました。

 萩原さんとお会いしたきっかけは、アドバイザーをお願いしていた別の方に推薦いただいたことです。萩原さんはアメリカで勤務された経験や、スタートアップで事業を成長させた実績があります。

アメリカ展開を支援する会社はありますが、大部分は解像度が低く、事業に役立つ支援はあまり期待できません。それほど、アメリカで日本のスタートアップ会社が成功することはとてもむずかしいことです。

そもそもグローバル経験があり、なおかつマネジメント層の人材は本当に少ないので、当時の私にとって他に選択肢はなかったこともあり、比較などはせず、萩原さんなら私たちの力になってくれるのではないかと思い、アドバイザーを依頼しました。

経営会議のナビゲーター役がいることで、経営メンバーが議論に集中できる

これまでPMFに向けたバリュー・プロポジションの定義や、マーケティング施策の支援をお願いしてきました。現在は、マネージメントミーティングのファシリテートと、アクションプランへの落とし込みをメインにお願いしています。

当社はマネジメントメンバーも日本人とインド人が混在しており、市場はアメリカとなるため、一般的な会社以上にカルチャーの違いに目を向ける必要があります。萩原さんがナビゲーター役になっていることで、うまくバランスが保てていると思っています。また、客観的な目線で物事を見られる方なので、気になる点があればフィードバックをもらうようにしています。

山のように経営のアジェンダがあるなかで、どのタイミングで何を議論すべきなのか、何がキークエスチョンになるのか。逆にこれはまだ扱わなくていいという経営判断が必要になります。私たちが求める期待値に合う方はなかなか少ないのですが、萩原さんはビジネスの背景を理解しつつ、適切なタイミングで適切なアジェンダを取り上げ、議論をファシリテートしてくれるので非常に助かっています

社内の人間がファシリテーション役を務めることもできますが、議長と議論の役割で負担が二重になってしまいます。CXOレベルが参加するミーティングなので、全員が議論に集中できた方がいい。萩原さんがファシリテーション役をすることで、私たちは意見を述べることに集中でき、経営メンバーの負荷軽減になっています

また、アドバイザーに迎えて感じたのは、萩原さんはバランスが取れていて、ビジネスを構造的に理解できている方だということです。ただ数値を追いかけるだけではなく、チームのマネジメントなど会社のさまざまな側面も理解されていて、当社の社風にもマッチしていると感じています。萩原さんのように全体を把握したうえで、なおかつ専門的な経験を積まれている方は少ないと思います。

グローバル展開を目指す日本のスタートアップにお薦めしたい

今後グローバル展開を目指している方に、お薦めしたいです

私たちのように、グローバル展開の基盤があり本気で海外進出を志しているけど、どうやったら良いか分からないという方は、アドバイザーとして入ってもらうのが良いと思います。

フルコミットメンバーの代わりにはなりませんし、決して安いコストでもありませんので、すべてのスタートアップにお勧めできるわけではありませんが、日本のスタートアップ経営者の方には、萩原さんを使ってグローバル展開を目指してほしいというのが、私の思いです。

また、私がそう考えるからという前提があり、偏りがあるかもしれませんが、エモーションを考慮したり、東洋医学的なアプローチを大事にしたい方に合うのではないかと思います。勝ちパターンとなるプレイブックに沿って、レゴブロックのように組み上げていき、型にハメてひたすら数値管理していくというよりは、自分たちなりの社風をつくってグローバル展開していく指向を持つ方のほうがフィットする気がします。

萩原さんもチームの一員として、コミットをさらに増やしていただき、日本のスタートアップ会社がアメリカで成功を収める、そんな成功体験を一緒に積みたいですね。

日本のスタートアップで私たちのようなアプローチを取っている会社はあまりありません。私が何よりも大事にしているのは、メンバーが「アメリカで闘って勝ちにいく経験」を得ることです。IBYがグローバルに成功することはもちろん大切ですが、それ以上にメンバーがIBYで経験を積み、グローバル人材になってほしいと思っています。萩原さんもIBYでの経験をきっかけに「もっとグローバル展開する人を支援しよう」と思ってもらえたらうれしいですね。